”柑橘の明るさがフルーティー”
焙煎度:浅煎り
苦味 1 酸味 5 甘味 3
スマトラ クリンチマウンテン ナチュラル
スマトラクリンチマウンテン。久々に買い付けました!今回はナチュラルです!スマトラでは珍しいナチュラル精製で、クリンチマウンテンらしい柑橘の明るさにワインぽいナチュラル感がプラスされていてフルーティで美味しいコーヒーが届きました。海の向こうコーヒーさんでカップした時には品質が向上していて嬉しい限りでした。素晴らしいコーヒーなのでこの香味を活かす感じで浅めに焙煎して仕上げました。
バイヤー品質コメント
みかんのような甘さのある柑橘系のフレーバーが印象的です。アフターにはインドネシアの人たちがよく食べている「テンペ」という発酵食品のような、発酵感も感じられます。インドネシアで食べた何かの味がする……と、訪問した時のことが思わずよみがえってきました。グレープっぽさも感じるナチュラルらしい味わいです。クリンチで課題だった見た目の問題。比重選別とハンドピックをより念入りにしてもらったことで改善しています。
スマトラ島の富士山、クリンチマウンテン
インドネシアのスマトラ島にあるクリンチマウンテン。標高3,000メートルを超え、現地で「神の永住地」とも呼ばれる美しい山で、国立公園にも指定されています。山の高さも、形もまるで富士山のよう。そのクリンチマウンテンのふもと、標高1,500メートルほどのところでコーヒーが栽培されています。カユアロ地域、カユアロバラット地域、グニュントュジュ地域の3つにまたがる地域一帯がコーヒーの生産地です。霧がかかっているかと思うと青空が顔をのぞかせ、晴れたかと思うと雨が降る、天候の変わりやすい地域です。
年中が収穫期
人々は、山から流れてくる水を農業や生活用水に使い、山の自然の恵みとともに生活を営んでいます。広大なクリンチマウンテンを望むその裾野には、じゃがいもにキャベツ、唐辛子などの農作物と一緒にコーヒーの木が植えられている畑が広がっています。見渡す限り一面に広がるお茶畑も印象的な光景です。この地域では年間を通してコーヒーの収穫が行われます。「これはあと2か月後に収穫するもの、これは4か月後、これは9か月後かな……」同じ1本の木に小さな蕾も、花も、みどりの実も、黄色い実も、もうすぐ収穫を迎える赤い実もなる様子はこの土地ならではの様子です。
コーヒー生産で活躍する女性たち
今回のロットから麻袋のバッグマークをリニューアル。このコーヒーをとりまとめ、届けてくれたアルコ生産者組合で働く女性スタッフや、提携する女性グループの生産者さんにフォーカスしたデザインにしたいというアルコ生産者組合側のアイデアを受け、新しいデザインに一新しました。
国名:インドネシア
エリア:スマトラ島南部クリンチマウンテン周辺
農園: カユアロ村小農家
農園主:ALKO生産者組合
標高:1,300-1,650m
品種:ジガラルタン、アンドゥンサリー他
精選方法: ナチュラル
精選工場:小農家による
乾燥 : 天日乾燥+グリーンハウス内での乾燥
栽培 : インタークロッピング、必要に応じて農薬の使用あり
クロップ年:2024年9月入港
梱包 : グレインプロ
インドネシアスマトラのコーヒー事情
インドネシアスマトラのコーヒーの品種はほとんどがカネフォラ種(ロブスタと呼ばれ缶コーヒーやインスタントコーヒーなどの原料が多い)で、香味のいいアラビカ種の生産は非常に少ないのが現状です。
歴史的には同じインドネシアのジャワ島で17世紀末には植えられはじめ、そこで栽培に成功したティピカ種(原種の一つ)が世界に伝播していったと言われています。なんか夢がありますよね。
でも病気にやられて壊滅的被害を受けてからカネフォラ種に植え替えられていった歴史があります。
そんな貴重なスマトラのアラビカコーヒーは非常にユニークな香味を持っていて、アーシー&ハーブ、スパイスを感じ、トロピカルな味わいを持っています。そして力強いボディを持っています。それは独特な精選方法、スマトラ式によるものだと言われています。
逆にこのクリンチマウンテンはナチュラル精製で非常に珍しいですね。
抽出の目安
ドリップコーヒー豆18~21gお湯300cc
✳︎詳しいドリップ抽出レシピ
フレンチプレス豆28gお湯400cc
✳︎詳しいプレス抽出レシピ
コーヒー豆とお湯の割合が重要となります。
300gのお湯を使って抽出する場合は豆18g〜21gを使用してください。(出来上がり270gくらい)スケールで測ることをお勧めいたします。
✳︎コーヒー豆保存方法のすすめ